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羽海の空

うみねこからどっぷり07作品にハマった勢。 本ブログではキコニアのなく頃にの考察をします。 キコニアの押しは主人公の都雄くん。かわいい。 コメントや感想はこちらからお願いします。 https://form1ssl.fc2.com/form/?id=218b611607fef2e5

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個人的phase1考察纏め その3
今回は時系列でまとめてみました。
ちなみに前回や前々回の記事の修正も少し行いました。


◆時系列でまとめてみる。
前々回の記事で「pahse1はジェイデン視点」と書きましたが、明確には
前半ジェイデン視点、後半都雄君視点。と言う感じになってます。
分けるならこのように

紫で囲ったのがジェイデン視点。ジェイデンが主人公の話。
赤で囲ったのが都雄君視点。都雄君が主人公の話。
はい。と言う訳で。時系列に沿って再構築します。
まず冒頭、都雄君にとっては清々しい飛行。
ジェイデンにとってもイチャイチャシーンなので問題ないです。
問題が発生するのは代表選手入場から。


ここ。実はここが惨劇のトリガーです。
心地よく、バトルを終えて心地よく入場……のはずでしたが、都雄君の心無い一言で
ジェイデンのメンタルとモチベーションが低下。
お陰で国際軍旗祭も目立った活躍が出来ず、コメンテーターは鈴姬ちゃんとの勝負に負けた都雄君をぼろくそに叩く始末。
GM(神)であるジェイデンはこのシーンを不要と判断し、本編から削りました。
そしてお疲れ様大浴場のシーン。
良い成績を残せなかった事と、ストレス発散、またモチベを下げた事の嫌がらせで
ジェイデンは大浴場のネーミング決め等を「不得意だ」と言って都雄君にやらせます。
ジェイデンの性的趣向は加虐性ですので、たまにこういった「わざと相手を困らせてその反応を楽しむ」というシーンは非常に多いです。
そして、大浴場ルームが生成。ネーミングセンスにゲラゲラ笑う。多少はストレスが緩和されたんでしょうね。
あとは後から来た子達がこのルームを笑ってくれたら、ジェイデンのいたずらは大成功でした。
しかし、ギュンちゃんは絶賛。他の子達も「すけべ~」とは言いつつ過剰に非難はしない。
都雄君はたいして赤っ恥をかかないので、なんだか納得いかないご様子。
その後も、都雄君は自分を打ち負かしたはずの鈴姬ちゃんと意気投合。
感情激重独占欲強のジェイデン君「なんで?」って切れます。こいついつも都雄君が他の子と仲良くしてるとキレるね。
余りに納得いかないので、彼は都雄君のアバターを使って都雄君にいたずら開始。
尤もそれっぽい事を言って、預言者だと言い困らせる作戦。
これが、青都雄の正体でした。
フラグメントの「コーシュカのワニャどら奮闘記」でも分かる通り、
ジェイデンは自分のアバターに対して、他人に使われるのを非常によく思っていません。
自分のイメージを他人に壊されるのを恐れているのが第一の理由ですね。
そしてまた、青い都雄君のいたずらでも自分のアバターを使っていない理由が
・自分だと分かると、都雄はいつも通りにしか接してくれない。効果がない。
・というか後で説教されそうなので嫌。
・じゃあ、他人のアバターを使うかと言うとこれも嫌だ(人間関係潔癖症か?)
・都雄ちゃんは自虐的な側面もあるからその辺利用してやろう
と言う事で、御岳都雄アバターが採用されました。
何より都雄くんなら相棒から「アバター貸して」って言われて貸しそうですからね。
御岳都雄は相棒にはチョロいよ。
そんな訳で青都雄パートで都雄君いじめ開始。
おそらく、本来であればこの一回きりだったのですが
青「ジェイデンとも殺し合うよ」
に対して都雄君がノーリアクションだったため、ジェイデンイライラ。また虐めることになります。
そして、時は飛んでミャオちゃん登場パート。
ジェイデンは高ストレス、不眠症、加虐先の不在という理由でこの地点でだいぶ思考がおかしくなってます。
なので、CPPは先天性多重人格者……というのが、幻想になります。
CPP正確に言うなら「カミングアウトをしにくい性癖もとい、性質を他の人格の仕業だと告げて自分から切り離し、どうにかこうにか日々を穏やかにしてきた人」のことです。
一見すると「素直で意地っ張りな男の子の都雄」と「穏やかで気遣いができる女の子のミャオ」
ですが、本質は。
「素直で意地っ張りで正義感が強い男の子だが、相手のわがままに振り回されたい上に、性的物事や恋愛に積極的でぐいぐい行く。けど、嫌われたくないし引かれたくもないが、カッコイイ相棒に夢を見て、もっとカッコよくなれると応援する男の子の都雄」です。
これらをあえてわかりやすく言うなら
「正直だが生意気で正義感の強く、振り回されたいどMで思考がスケベで相棒にグリグリされて感じちゃう淫乱なジェイデン夢男子~自慰癖もあるよ~」
自慰癖なんですが、都雄君はミャオちゃんシーンで度々自虐を行っています。
自虐と言うのは、自分で自分を攻撃して慰めて正当化する行為。まさに自慰と同じです。
実際、都雄君がミャオちゃんを登場させてるシーンって
「自分で自分をわざと苦しめさせるシーン」なんですよね。

しかし、そんなシーンの数々で

都「苦しい、苦しいけどなんか望んだものと全然違う。気持ち良くない。どうせならジェイデンに積められたい。でも幻滅されたくねぇ! アイツ女好きって言ってたし、俺みたいなお子ちゃまなんて興味ねぇだろ。可愛いとか言ってるのもあれだ、ペットとかそんな感じ」
※自分のストレス発散の為に自分を追い込むも、苦しくて気持ち良くない。注文側のM

ジェ「都雄ちゃん虐めてぇけど、周り気になるし、そもそも同意がない場合暴行って思われてもおかしくねぇ。あぁああ!イライラする! そもそも都雄だって自家発電してんじゃねぇよ!
イケてねぇじゃねぇか! 腹立つ! 俺で感じろ俺で!!」
※自分のストレス発散もしたいし、相手のストレス発散もしたい。サービスのS

のような状態になっています。
お互い求めてるのですが、作中にもある様に
「CPPとカミングアウトしていい思いをしたことがない」
って人が多い世界では、カミングアウトできないものです。

据え膳食わねば男の恥と言いますが、据え膳を食べる以前に大きな壁がありました。
そんな感じで、話も「ずっとカミングアウトできないで苦しむ主人公都雄」と「自分も相手も助けたいのに、相手に拒まれて救えない第二主人公ジェイデン」の構図になっていきます。
なので一件、追い詰められている青いジェイデンのシーンが彼らにとって唯一のメンタル的な箸休め状態です。




◆クンカクンカシーンってなに

あそこは所謂ジェイデンの性癖カミングアウトデレデレシーンです。
まず大前提として、クンカクンカの前に


二人はコミュニケーションとは何たるか?の話をしました。
そして問題のシーン

本人はボディタッチ、後追いも含めてコミュニケーションを取ろうとしてます。

クンカクンカに関しては恐らく彼は一種の「体臭フェチ」かと思われます。

青都雄君の姿、一件青いボディに見えますがこれは恐らく「キャットスーツ」
峰不二子ちゃんとか、女スパイが着るあれですね。
またの名前を「ラバースーツ」と言います。
青都雄君曰くこれは「自分好みの姿」とのこと。
そしてラバースーツもといキャットスーツは激しい運動をすると汗をかき、中身が蒸れます。
なので、この姿は「全身に汗をかき、身体をほぼほぼ見せている御岳都雄」
「汗をかくほど頑張りつつも、自分だけでどうにかしようと必死な都雄」
まさにシャワールームでジェイデンが度々見かけてる都雄君だと思います。
「いつでも頼ってくれていいんだぜ?」と言っている通り助けたくなっちゃうんだろうなぁ。
なので、ここはジェイデンの欲求不満をよく体現してるシーンです。




◆御岳都雄が淫乱ってどういう事?



もちろんこのあたりのシーンです。
言ってしまうなら都雄君、以前ジェイデンにミャオとして
「触れ合ったりするのはコミュニケーションだよね」と告げています。
ですが実際ジェイデンが触れ合ったら「きもい」と。
しかし、このキモイのは触れ合った側面に対してではありません。
ジェイデンが突然褒めて来た。今までただひたすらからかってきた相手が突然褒めて来たなら、誰だって薄気味悪さとここち悪さと気持ち悪さを覚えます。
曰く「相手が何を考えて、そういう行動に移したのか特定できない状態」
原因が不明なため、自分でもどう対処をしていいか分からない。
それでも反射的に、その気持ち悪さをついつい求めて反論してしまう。
相手の加虐心スイッチを思いっきり踏んでしまう。
要するにここは「この気持ちいいの何?分かんない……でもゾクゾクしちゃう。だめだ、無意識でもっと欲しくなってしまう」
と言う状態です。まさに淫乱。その為か都雄君このシーンで


お察しの通り。天昇しました。感じました。
流石サービスのSの超天才ジェイデン様は、相手の求めてることがわかるね。
本人曰く「背中が弱いの」なんて言ってますが、
ジェイデンが都雄君の性的なツボという責め方をしてくれたからどうにかなった感じです。
それを得て知った為か、この後の都雄君はやたら攻撃的になったり、
ミャオちゃんターンと言う名の自慰行為をすることになります。

要はこのシーン、マジで濡れ場。
ジェイデンがもう我慢できず(自分の鬱憤も限界なので)都雄君を襲う。
都雄君は初めて性的快楽を知る。
もちろん最初はいたずらのやりとりだったんですが、以降二人はこの快感にずぶずぶはまって求めてしまうという事でした。

そして交流を続けていくうえでお互いを求めていくんですが、
同時に都雄君は国際軍旗祭のメンバーとも友情が芽生え始めていきます。
故にジェイデンは徐々に「都雄が誰かにとられるのではないか?」という不安から余計に心を擦り減らせていくのでした。
この辺はフェイトの桜ルートを例にすると分かりやすいですね。
所謂「結ばれたと思った。なんなら、自分は相手に一目ぼれした特別な理由も自分だけだと思っていた。けれど、その理由は他の自分の上位互換の存在も知っていた。だからこそ、誰かに奪われそうだと思い、奪われないために頑張った」

と言うのがジェイデン側のphase1の本当の動機です。

そしてジェイデンがそう思ったシーンが都雄君と藤治郎の邂逅。
藤治郎との親子シーン、一見見れば普通ですが都雄君がMだとすると、藤治郎がうまい事サービスのSとしていろいろ機転を利かせ、都雄君を救世主にしようとしています。
と言うよりも、都雄君の「俺一人に世界を救えって言ってるように聞こえる」は恐らくそのままの意味。
そのせいで、半場強制オートで「世界を救う宿命が自分にはある」と思い込んで、メンタル疲労がとてつもないことになります。
ジェイデンがやりたいことは「がんばっている御岳都雄を少しでも楽にしてあげたい事」
つまり、これの真逆をされてしまったので
「どんなに楽にしてあげようとしても、相手は常に苛まれているので心の底から楽にはなれない状態」というわけです。

この辺りはひぐらし祟殺し編と皆殺し編の「沙都子を救おうとした前原圭一」に非常に似ています。本来なら愛情を注いでいる親から苦しめられている子供、きっとジェイデンには都雄君がそう映ったんでしょう。
なんなら、戦争で都雄くんが死ぬ可能性があるかもしれない。
そうでなくても、戦争で負けた場合国際軍旗祭で受けた仕打ちの様に侮辱されるかもしれない。
いや、そもそもCPPとしてカミングアウトできないこの世界が悪い。
という心配の感情と共に
どうしてアイツは自分ではなく父親を信じるんだ?親だから?俺は相棒じゃないのか?
どうして自分はこんなにも尽くしているのに、アイツは本当の事を教えてくれないんだ?
どうして自分はこんなにも愛しているのに、相手の愛が分からないんだろう。
という感情の板挟みに合い、徐々に狂い、本来助けたかった相手を追い詰めていきます。

無論、都雄君も何も言わないのに相手が察してくれる。と思っている節がかなりあるのでこれが大きな原因となってます。
言わない事には分からない。否定したら相手に避難されて自分が傷着くかもしれない。
疑わしいと思っているけど、疑ったら信頼関係が壊れてしまうかもしれない。

本当に自分(ミャオ)が誰(都雄だと)か分かってる?

本当に自分の正体(ミャオが都雄だと)を明かす気があるのか?

そういう疑心が増えて増えて、水面下で信頼関係は壊れていきました。
phase1はそういう信頼が壊れた話。
SMも性関係も恋慕も愛情も友情も、年の差があろうが同性だろうが国の差があろうが、主義志向や趣向の差があろうが。信頼があるから成り立つものです。

信頼がないから、争いや戦争が起こるものです。
キコニアはきっとそういうテーマの話。
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