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羽海の空

うみねこからどっぷり07作品にハマった勢。 本ブログではキコニアのなく頃にの考察をします。 キコニアの押しは主人公の都雄くん。かわいい。 コメントや感想はこちらからお願いします。 https://form1ssl.fc2.com/form/?id=218b611607fef2e5

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個人的phase1考察纏め その6
一人殺せば殺人だが、百人殺せば英雄だ
と言う訳で今回はジェイデンが忘れかけてる本当の目的を考察しました。
結論から言います。単純明解、彼はヒーロー(救済者)になりたかっただけでした。
しかし、当ブログでも何度かあげた様に彼の本質はヒロイン(救われる側)な行動が悪役(攻撃する側)です。

んで、このヒーロー要素。本編でも煩いぐらい出てきます。
まずプロローグでアメコミヒーロー。
バトルシーンでのロケットパンチ(鉄腕アトムという国際的ヒーロー)
次に国際軍旗祭で各国のヒーロー。
大浴場シーンで、世界を支え合うヒーロー。
ゲーセンで注目の的のヒーロー。
可憐な女の子(※男)を夜まで音もするヒーロー。
地下のマリオ(マリオはマリオシリーズではチビひげではなくヒーロー扱い)
あと多いので省略。
と言う感じです。

じゃあそもそもヒーローの基準って何でしょうか?
おそらく、戦争を体験した人は「アンパンマンの様な無償の愛で食糧難や生活難などの困ったことを助けてくれる人」と答えます。
実際、アンパンマンを制作したやなせたかし先生は、戦争中の食糧難や高ストレス下での人々や自分たちの苦しみを味わったからこそ制作されています。
そうでなくても別作品「ニャニがニャンだニャンダーかめん」でも
さえない男の子のニャーゴが優しい心を仙人に認められ、
スーパーヒーローのニャンダーかめんになり、困った人々を助けています。
とまぁ、基本的なヒーローの定義って
困った人々を助けて笑顔を取り戻す事です。
これはローズガンズデイズでローズちゃんがやりたかったことでもあります。

なので逆のことをすれば当然悪役になります。
つまり、自分の目的のために人々を困らせる事です。
戦争の動機もまさにこれ。各国が自国の利益のために各国の国民を困らせました。
アンパンマンではバイキンマンが人々を困らせる
どのような理由が在れど人を困らせ、その数が多ければ多いほど悪党の認識になります。

尤もヴィラン(悪役)視点で分かりやすいのは原ゆたか先生の「かいけつゾロリ」シリーズですね。
ゾロリは自分たちの旅を豊かにするため、あれこれと策を練って周りを巻き込みます。
それはいいことであったり悪い事であったり。時には物を盗もうとします。
ヴィラン視点だからこそコミカルに描かれていますが、
これは本当のヒーロー視点なら「パッと出の怪しい奴が皆を困らせた」になります。
まさにローガンのガブリエルそのものですね。



では作中のジェイデンが行った事。
もしくは行おうとしていることはまさに「悪役予備軍」です。
祟殺しの圭一やEP3のエヴァトリーチェの様に。
1を救うために他を殺して過程を隔離する。
先程も載せましたが、ヒーローと言うのは「困った人を助けて笑顔を取り戻す」人の事。

しかし彼の行ってることは悪役そのものですし、何より自分が困っているのを言い出せないヒロインでもあります。けれど、ヒーローになりたい。

一人殺せば殺人だが、百人殺せば英雄だ
この言葉がある通り、神話では敵の群衆を排除して自分達を救う事が英雄となってます。
しかしこれはあくまで戦争による英雄の定義です。
なにより重要なのがキコニア自体戦争のゲーム盤……な、わけねぇだらぁああ!

ではないです。はい。んな訳ないわよ。
戦争と言うのはそもそも惨劇です。惨劇がゲーム盤ってもうそれうみねこでやった。
キコニアの場合は「戦争が起きてしまうまでの平和な世界の期間」がゲーム盤なんです。
実際藤治郎が暗躍しまくっていたのもこの期間でした。
彼は正真正銘「ちゃんと活動時期を判断して行った」だけです。
惨劇はそもそもゲーム結果です。ゲーム結果が分かりかけてどうにかしようとしても無駄。
まさにシュミレーターによる職業結果の様なものです。

しかし、ジェイデンはそんなの信じないで足掻こうとしました。





ジェイデン君、はじめてのヒーローシーン。
結果:変な汗が止まらない上に勝手が狂った

とまぁ、あまり向いてるとは言い難い結果に。
そりゃ本当に望んでるアンサーを言えていないので……残念なことに。
正解は「もう夜中勝手に出歩くな」でした。
そもそも都雄くんはジェイデンが心配で追いかけて来ただけで、自ら進んで夜遊びしに行くような子ではないです。だいたい寝てるので。

こんな事が起きてしまう原因がそもそも、
ヒーローヒロイン悪役の配置が間違っているからです。
都雄くんとジェイデンだけの関係ならお互いがヒーローヒロインで完結しますが、
もちろんそこには藤治郎が必要不可欠です。だって親だから。

工場生まれの子はどうやら、親の認識を=で先生と結び付けているような気がします。
キコニアのなかない国でギュンヒルドが「相当の恩を受けた」と言っていますが、
愛のある親子間での愛は無償の愛です。
実際本編でも藤治郎が「親が子の顔を見るのに何の恩着せがあるんだ」と返しています。
先生は他人ですが、親は血がつながっているので他人ではないです。
愛の安売りというワードも本編中出てきますが、そもそも無償の愛なので安売りって言う概念が無い訳です。

モンパの奢りシーンもミャオが割り勘でいいと言っていましたが、あれも
「見返りありき」と「無償の愛」の対比であり「自分が優位」と「フェア」の対比です。
工場生まれの先生文化のやばさがちょっとちらつきますね。
だとしたらジェイデンのヒーロー価値観も「先生寄り」や「ゲーム漫画寄り」になり
悪役を倒す。を重きに置いてしまってそうな気がします。
平和なゲーム盤で悪役を探すなんて無茶な話です。それこそ用意しないといけない。
なによりなく頃にシリーズが総じて「黒幕にも救済を」なので
黒幕を人工的に用意し、其れすら救えばヒーローになれるのでは?というのはありそうです。

しかし、平和の世を乱すのはいつだって悪役のお仕事なんですよ。

今回はここまで。
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