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羽海の空

うみねこからどっぷり07作品にハマった勢。 本ブログではキコニアのなく頃にの考察をします。 キコニアの押しは主人公の都雄くん。かわいい。 コメントや感想はこちらからお願いします。 https://form1ssl.fc2.com/form/?id=218b611607fef2e5

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恐らくきっかけは"××××"だった2
これ の続きです

こうして無事、御岳都雄沼の住民になったジェイデン。
ですが、そんな彼に危機が迫ります。国際軍旗祭です。
ここでまた「どうせ自分らが勝つし、それに都雄ちゃんは俺が好きだからいいだろ」
と調子扱いてました。
が、phase1では国際軍旗祭のシーンはカットされています。
それもそのはず、ジェイデンにとって
「無かったことにして欲しい記憶」になってしまったからです。
ジェイデンが唯一敵わないと思っていた都雄君が鈴姬ちゃんにわずかな差で負けたからです。
おそらく、からかう気にもなれなかったと思います。
自分より優れてると思ってる人物が、自分が劣ってると思った人物に負けた。
だとしたら自分はどうなる?
という感情と共に新しく
自分の好きな人が負けた。という悲しさとくやしさ。さらに、
「なのに相手は嬉しそうに、勝った相手を褒めていた」
ジェイデンにとっては理解不能だったんだと思います。
それこそ
「何で負けたのに嬉しそうなんだよ!悔しがれよ!」
ですし、実際都雄君の中身を見て悔しいという気持ちを汲み取って入ると思います。
それでも彼が「悔しいけど、相手は素晴らしい選手だった」という
相手への尊敬を捨てなかったことがジェイデンにとっては悔しかったのでしょう。
そして、大会後に「みんな友達だ」の宣言。
ジェイデンにとって、彼らは「戦った敵、勝った負けたの相手」出会って
決して「同年代の友達」とは思えなかったんだと思います。
そもそも、彼が育った環境自体「優秀な奴が評価される環境」だったので。
それらを含めて、皆仲良し!はまさにジェイデンの価値観を否定するようなものです。
ちなみにこれは商業用語でブルー・オーシャンと言います。
未開拓で、競争相手が居ない市場の事です。
レッド・オーシャンで育ったジェイデンと、ブルー・オーシャンをよしとする御岳都雄。
だからこそ彼は、いたずらの意味も込めて青い海を赤くしようとブルーリーパーを
都雄君に送りました。
恐らくこれが、青都雄。ブルーリーパーなのに青ボディってなんだよ。
と思うかもしれませんが、そもそもジェイデン自身
「ものから色を奪って赤くする」しか知らなかったと思います。
モンパのシーンでもあるんですが、彼、レトロテレビの中身を見ずに
「どうせ偽物」って言い切ってるんです。
ハッカーで中身至上主義のクセに中身を確認しない悪癖があります。
おそらく彼の中で「分かったもの、見え透いたものは一々確認しない」というのがあるんでしょう。
彼は興味があるものしか恐らく見ません。
というか、画像とかトマトとか無機物で試した程度だと思います。
ブルーリーパープログラムも最初は
「皆の前で都雄が赤く発光したら周りも受けるし、都雄も怒るだけだから
いたずらとしては十分」みたいな動機もあったと思います。
ここでタイトルの恐らくきっかけは"××××"だった2の伏字は
イタズラ。だという事になります。
しかし、彼は人間相手にはブルーリーパープログラムを試していませんでした。
何ならブルーリーパープログラム、はグリーンリーパーの側面があり
通称レッドダイ。赤のみ残すプログラムになっています。
そこからphase1の本編通り、レッドダイは人体に対して
「争いを促す機能」と「相手が平和(ブルー、グリーン)であった場合
抹消を行う機能」が発揮されます。
しかも天才プログラマーが本気で組み込んだプログラムです。
ほぼほぼ本人かそれ以上の存在しか消せない様なものでしょう。
何より都雄君が赤く発行していませんので、ジェイデンは恐らく「不発に終わった」と勘違い。
もしくは「やっぱ画像や物体だけであって、人間には作用しない」とでも思ったのでしょう。
彼の悪癖、結果が見えているのなら確認しない。というのも相まって、そのまま放置されることになりました。
しかし、実際は作用し、レッドダイの妄言を都雄君は心の引っ掛かりになってしまい、
結果的には「有りもしない悪役と立ち向かう騎士団」というなの
「世界状況を知らないのに引掻きまわり、その余波で世界を本当の戦争に巻き込む手段」
が生まれてしまいました。
これも作中のガントレットナイトエースたちが口をそろえて
「自分達は人を殺していない。人を撃っていない」と言ったのにもかかわらず
その無人兵器などを壊す事で、結果的に余波で誰かが死んだ。
という皮肉で語られています。
直接人を殺さなくても、その影響で人は死にます。
これはもちろん、ジェイデン本人にも言えます。
彼は、直接御岳都雄を殺しても、否定しても、罵ってもいません。
しかし、彼がいたずら心で入れたプログラムによって、
相棒は自問自答のような形で否定され、最悪の未来を語られ、悪意をぶつけられ続けました。
もちろん、都雄君本人にも問題はたくさんありますし、
彼自身それを受け止めたのは「自分は問題を起こした自覚がある」と思っているからです。
御岳都雄、完全な善人ではないです。
恥ずかしいから照れ隠しで暴言を吐くので、ショックを受ける子が居ます。
もちろん本人はそれを自覚して直そうと、少しずつ柔らかい言葉になっていってます。
これもフラグメントの「お小言禁断症状」で書かれてます。
相棒に問い詰められて、どさくさで「ミャオです」なんて嘘も言います。
相棒との相棒関係を継続させたかったのと、自分の保身のためです。
けど、これも「このままではだめだ」と思い「クリスマスには性別を打ち明ける」
という約束を取りつけます。
なので彼自身、自分が非難されても「仕方がない」と思う側面はありました。
そのせいで、段々レッドダイこと青都雄のいう事と現実がマッチしてきたように思え、
ついにはレッドダイをケロポヨから庇い、自分がプログラムではないか?という疑惑を覚え始めました。
おそらく、この時助けに来たケロポヨ達こそジェイデンです。
この頃には都雄君はリアルでも笑顔がほぼ失われ、気分の上下が激しく、
戦争阻止の事を気にかかり、友人の祖父関係や友人達のことで常に謝り、
自分は無力だ。何もできないと言っています。
ジェイデンからしては見てもいられない状態です。
なにより、ジェイデン自身の性分が「自信の親しい人間や、好きな人が傷つくのがいや」なので
都雄君を通して彼もかなり精神が削られたと思います。
そして、その原因が恐らくレッドダイだと思い、消そうとしました。
しかし、本人はそれを庇います。
その上「自分は人間ではなくプログラムだったんじゃないのか?」という疑心。
作中の百武君のセリフで、
「罪は許されるから、」
ジェイデンのイタズラから起きた自責の念である罪は、
彼のことが大好きで、彼が好きな少年によって
「赦されない罪」になってしまいました。

というのが今回のまとめになります。
また何かあったら、書きに来ます。
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